四天王寺中学校の入試は、2021年入試で大きく変わりました。
そこで、四天王寺中学校を受験するのに、「英数コース専願」での受験をおすすめする理由をまとめたいと思います。
2021年から「英数コースＳ」が新設！
今まで、医志コースに出願しておけば、英数Ⅱと英数Ⅰも滑り止めになるということで、四天王寺中学校を受験する7割以上の人が、医志コースに出願するという異常な状態が続いていましたが、医志コースと同じようなカリキュラムで、「英数Ｓコース」というのが新設されました。
「英数Ｓコース」とは、科学・技術・工学・芸術・数学を学ぶＳＴＥＡＭ教育に、ネイティブスピーカーの教員による英語教育などを加えた文理融合の学びを展開します。
特に、英語については、かなり力を入れているようです。
「英数Ｓコース」では、京大、阪大など最難関国公立大学の文系理系どちらも対応できる学力をつけることができます。
今まで、女子中学で、大阪ナンバーワンの偏差値という理由だけで、四天王寺中学校の医志コースに入学していた人もいますから、偏差値は高いけど、医歯薬系ではなく、工学、農学、法学など、別の分野に行きたい人からしたら、新しい選択肢が増えたことになります。
2021年から「英数コース（専願）」で出願できるようになった！
2021年から、英数コースを、専願で受験できるようになりました。
どういうことかというと、四天王寺中学校に合格したら、そのまま入学することを約束して出願するということです。 これにより、医志コースや英数Sコースの回し合格（変更合格）よりも、10~20点程度 合格最低点が低くても合格できるようになり、より合格しやすくなりました。
これが、「英数コース（専願）」をおすすめする１つ目の理由です。
今までは、とりあえず医志コースに出願しておけば、英数コースも滑り止めになりましたが、これからは、医志コースの滑り止めとして英数コースに入るには、専願の人よりも多く点数を取らないといけなくなりました。 普段の模試の結果で、ある程度 医志コースや英数Ｓコースの合格の見込みがある人であれば悩まず、医志コースや英数Ｓコースを受験すれば良いのですが、偏差値が厳しいという方は、迷わず「英数コース（専願）」で出願しましょう。
中２進級時に「医志コース」と「英数Sコース」に上がれる可能性もあり
四天王寺中学校の募集は、医志コース40名（1クラス）、英数Sコース40名（1クラス）、英数コース170名（4クラス）となっています。
しかし、中２進級時に、条件を満たした生徒を、英数コースから医志コースや英数Sコースに異動させる仕組みがあり、結果的に、中2からは、医志コースは2クラス、英数Sコースも2クラス、もともとの英数コースは、4クラスから２~３クラスに減ります。
つまり、とりあえず英数コースに入っておけば、中１の頑張りで、中２進級時には、晴れて医志コースや英数Sコースに入れるわけです。
むしろ、中2のクラス替えというイベントのおかげで、ハングリー精神で頑張れるかもしれません。
これが、とりあえず中学入試の時点では、「英数コース（専願）」をおすすめする2つ目の理由です。
タイミング的には、3学期のはじめに、コース変更の希望調査があります。
コースアップの判定は、それまでの成績や、冬休み明けに行われる全コース統一の実力テストなどをもとに、希望が反映されます。
判定に使われる教科については、主要5科目のみの判定で行われ、音楽、技術、家庭科等の副教科は含まれません。 昔は含まれていた時代もあったようですが。
ちなみに、医志コースの人も安心できません。
高校進学時に、成績不振者については、コースダウンの可能性もあるようです。
中１の間は、コースごとの進度に大きな違いはなし
さきほど紹介したように、中２でコース替えのイベントがあるため、中１の間は、コース毎の授業進度に大きな違いはありません。 ただし、医志コースや英数Sコースは、差別化のため、深く突っ込んだ内容にまで言及したいりするようです。 課題も違ったりします。
中２でコースアップした生徒は、中２に上がる前の春休みに補習が行われ、医志コースにスムーズに移行できるよう学校側が配慮してくれるので、心配は不要です。
まとめ
四天王寺中学校の入試で、英数コース（専願）をおすすめする理由は、下記２つです。
もちろん、医志コースに合格できる実力ある人は、素直に医志コースを受験しましょう。
- 医志コースや英数Sコースの回し合格（変更合格）よりも、10~20点程度 合格最低点が低くても合格できる
- とりあえず英数コースに入っておけば、中１の頑張りで、中２進級時には、晴れて医志コースや英数Sコースに入れる仕組みがある
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