関西の中学受験においては長年 偏差値トップなのはもちろん、東大と京大の合格者を多く輩出する学校として東の開成、西の灘と言われるほど、有名な学校です。
そんな灘中学校の偏差値と受験倍率の推移をまとめました。
尚、偏差値については、日能研のR4偏差値を採用していますので、かなり辛めの偏差値になりますので、過去の推移と他校の比較程度にご覧ください。
灘中学校の受験は2日間
灘中学校の受験は、他と違い2日間拘束されます。
例年、関西のほとんどの私立中学の受験日となる解禁日の土曜日と、その翌日の日曜日に灘中学の入学試験が行われ、受験生は2日間試験を受ける必要があります。
1日目は国語・理科・算数で、2日目は算数・国語です。
そのため、併願校(滑り止め)の受験対策が難しく、偏差値が高くない生徒が受験することはなく、かなり厳しい試験となります。
全国から受験者が集まる
灘中学校の受験生は、兵庫や大阪の生徒だけではなく、東京、神奈川、九州や北海道からも集まってきます。 東京と受験日程が違うため、本番前の力試しの練習といった意味合いです。
さらに、塾としても灘中の合格実績が欲しいがために、わざわざ交通費を塾が出して受験を薦めてくるケースもあるようです。
ちなみに、東京の開成中学校は、例年、曜日に関係なく2月1日が受験日です。
灘中学の受験日は1月なので、日本でトップクラスの偏差値の生徒たちは、自身のステータスの為や、塾の合格実績の為に両方受験する人もいるようで、東京の人が灘中学を受験するのと同様、大阪や兵庫の人が開成中学を併願で受験する人もいるそうです。
灘中学の繰り上げ合格
全国から受験者が集まる都合上、辞退者が毎年多く発生し、繰り上げ合格は比較的多いようです。
募集人員180名に対して、辞退者を予測して25~30名上乗せの205~210名を合格とするケースが多いようです。 辞退者がその上乗せ分よりも多くなり合格者のうち入学希望者が180名未満となった場合、当初の合格最低点の次の点数から、同点グループ毎に校長先生がお電話をして入学の意思を確認し、180人台になるように調整するのだそうです。
灘の入学金(25万円)と施設費(25万円)を振り込んでおいて、東京の中学受験後に辞退する人もいるようで、繰り上げ合格の知らせが1か月後に届くケースもあるようです。
灘中学校の偏差値推移
灘中学校の偏差値推移をまとめました。
使用している偏差値は、日能研のR4偏差値です。
つまり、合格率80%の偏差値のことですので、合格者の多くは、ここまで偏差値が高くないです。
灘中学校は、10年以上、偏差値71-72で推移しています。
関西の最難関中学 偏差値比較
ちなみに、関西で高い偏差値の中学校と灘中学の偏差値を比較してみました。
関西の最難関私立中学の中でも、灘中学が飛びぬけて偏差値が高いことが分かります。
灘中学の次に最難関なのは、偏差値でいえば、東大寺学園ということになります。
灘中・開成中・筑駒中の偏差値比較
灘中学校と、開成中学、筑波大駒場中学の偏差値を比較してみました。
過去10年以上さかのぼっても、灘が開成と筑駒を超えて、偏差値が、全国単独1位になったことはないようです。
灘中学 実質倍率の推移
項目 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
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募集人員 | 180 | 180 | 180 | 180 | 180 | 180 | 180 | 180 | 180 |
志願者数 | 612 | 656 | 683 | 735 | 731 | 775 | 687 | 652 | 745 |
欠席者数 | 18 | 17 | 16 | 8 | 23 | 13 | 37 | 29 | 15 |
受験者数 | 594 | 639 | 667 | 727 | 708 | 762 | 650 | 623 | 730 |
合格者数 | 228 | 239 | 242 | 252 | 262 | 256 | 227 | 255 | 281 |
倍 率 | 3.4 | 3.64 | 3.79 | 4.08 | 4.06 | 4.31 | 3.82 | 3.62 | 4.14 |
実質倍率 | 2.61 | 2.67 | 2.76 | 2.88 | 2.7 | 2.98 | 2.86 | 2.44 | 2.60 |
入学者数 | 183 | 185 | 185 | 185 | 184 | 186 | 181 | 183 | ? |
灘中学の実質倍率の過去推移を見てみると、だいたい2.5倍~3.0倍の間で推移しています。