大阪教育大学附属池田中学校(通称:池附)の試験は、国語と算数の一次試験と、理科・社会から1教科選択するのに加えて、実技試験(音楽、図工、家庭、体育から1教科選択)もあります。
その実技試験について、過去問の情報を、分かる範囲でお伝えしようと思います。
どの科目を選んでも有利ということはない
毎年、音楽を選んだ受験生が多く合格しているとか、体育を選択した受験生が有利になっているということはないようです。
ただし、音楽については、技能の差が出やすいので、あまり得意でない場合は避けた方が良さそうな気がします。
どの科目を選択するかは、出願時に決めるので、試験当日変更することはできません。
たとえば、令和4年の募集要項には下記のように記載があります。
本校では、学習したことを豊かな⾃⼰表現や⾏動に⽣かせる⼒の育成を⼤切に考えています。そのため各教科の基礎学⼒の習熟度および、基礎学⼒に基づく思考⼒・判断⼒・表現⼒が⾝に付いているかを検査します。
令和4年募集要項より引用
音楽の過去問
例えば下記のような問題が過去にありました。
(1)楽譜を見て楽器で演奏
(2)その曲を歌う
(3)歌った後、どのように工夫して歌ったかを答える。
演奏がうまいとか、歌がうまいとかも採点の要素としては多少あると思いますが、最後の自分の意見を言うところが一番重要です。
自分の考えを、落ち着いて話をできるかが重要です。
例年、初めて見る楽譜を見て演奏するので、最低限 楽譜が読めないとNGです。
図工の過去問
過去問の一例です。
(1)あるものを観察しながら、えんぴつで絵を描く
観察するものはその場で発表される。
(2)自分の作品についての説明を、配布した用紙に書く
絵の旨い下手も採点要素としては多少あると思いますが、それ以上に、工夫した点や自分の考えを言葉でうまく表現できるかが重要な採点要素になります。
体育の過去問
(1)体力測定
(2)持久走、反復横跳び、立ち幅跳び、バレーボールのような単純な競技
過去には、マット運動(前転・開脚前転・後転・開脚後転・伸膝後転)のときもあったようです。
体力や瞬発力といった能力面や、競技の技術よりも、取り組む姿勢を重視していると言われています。
他の副教科の科目と比べて、何か発言したりする機会も少ないだけに、待ち時間や本番前の練習時間などの態度なども、試験官から観察されていると思いますので注意してください。
家庭の過去問
(1)あたえられた課題について、実技で示す
(2)「生活に役立つ物の製作」について、質問に答える
(3)「衣服の着用と手入れ」について、質問に答える 等
ここでいう課題とは、「だしを取って味噌汁を作りなさい」とか「ほうれん草のお浸しを作りなさい」「サラダを作りなさい」などの調理課題であったり、「あずま袋を作りなさい」という裁縫の課題もあります。
家庭科の授業で習ったことはもちろん、普段 おうちのお手伝いをしている受験生は有利に働くでしょう。普段、おかあさんから、いろいろなコツや工夫を聞いているでしょうしね。
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